毎日、カイシャにはいろんな郵便物が来るけれど、
一番多いのは、なんといっても請求書だ。
そいつはもう、たくさんやってくる。
だから、郵便物が来ても楽しいキモチになりにくい。
昔、一人暮らしをしていた頃などは、
自分宛の郵便が来ると、とても嬉しかったものだけど、
いまやそのような純粋な心は、彼方へ過ぎ去ってしまった。
だから、そんなドサッと来るものたちの中で
ちょっとした気遣いや遊び心のあるものが来ると、
予想以上に好印象を抱く。
中でも一番目に見てしまうのは「切手」だ。
記念切手、しかも自分の知らない切手がはってあったりすると、
ちょっといい気分になる。
その人が切手を選んで貼っている姿が、目に浮かぶ
封筒の形や、色使い、自筆かどうか、などというのも、
ついつい見てしまうポイント。
すぐに捨ててしまう挨拶メモも、あればやっぱり悪い気はしない。
会社名でワクワクさせてくれるものもある。
例えば、今日来た請求書の送り主は、
「株式会社 楽しいサムシィング」
これは、携帯マガジン『ポケらいふ』で原稿を書いてくれている
枚方バンダムさんのマネジメントをする会社。
「有限会社 トムさんの会社」
というのもある。これは同じく『ポケらいふ』で原稿を
書いてくれていたブラザートムさんの会社。
こういうのは、なんだか優先的にお支払いせねばならない!
なんてキモチになってしまう。
お付き合い柄、クリエイタさんや作家さんの展覧会ご招待DMも
たくさんいただくけれど、この葉書DMは、
いまひとつキモチを高揚させない。
全部同じに見えてしまうというか、
ひとつひとつはステキでも、みんな同じようだと埋もれてしまう。
そんな数多の郵便物にまみれてやってくる履歴書などは、さらに悲惨だ。
お仕着せの封筒に、アリものの履歴書だけがサクッと入っている。
考えてみれば、クリエイタのDMも履歴書もジャンルは同じなので、
もうちょっと工夫すればいいのになーと思う。
気遣いは編集の基本なのだから、
逆にそこに気遣いがあった時点で、編集者としての素質アリ、
と見てもらえるということに、気付かないのかなあ。