HOME >> オリジナルコンテンツ >> 『団遊日記』
オリジナルコンテンツ

団遊日記

「広報部ナポレオン(2006/1/13)」

アソブロックで運営している『ポケらいふ』という携帯マガジン。
その中に、【広報部ナポレオン】というコーナーがあって、
これは、

「会員のさらなる増強を目指し、あらゆる広報活動をせよ」

というのがミッション。
夏でも半袖、冬でも半袖、うちの万年二軍選手
「ミト」が担当している。
そのミトに、昨年末、ボクはミッションを出した。
遂行できなければ、クビを覚悟のミッション。それは、

「西宮神社の福男競争で一番になり、テレビのインタビューで
 堂々とポケらいふの宣伝して来い!」

というもの。

我社としては異例の新幹線グリーン車移動と、
ホテルオークラスイートルームの宿泊を許可した。
これも、すべては体力温存のため。
ポケらいふ会員増強のため。

そして、運命の1月10日!
そのミトが『ポケらいふ』に掲載した
渾身のレポートを、転載します。
結構おもろい。
そして。
「準備編」も読みたくなった人は、
ぜひとも、ポケらいふの会員に。

------------------------------------

その後のミトに完全密着!

【21:00】
再び西宮神社へ。
ようやく人が減り、全貌が見えてくる。
走るコースを歩いて距離感を確かめる。
巨大な奉納まぐろに、みんなの真似をして小銭(100円)を貼り付ける。
夜に備えて、マフラー代わりに阪神優勝記念のタオルを買う。
もちろん縁起かつぎ。

【21:30】
かの有名な平尾亮さんに会ってお話する。
「東京から来たんですけど、何もわからないんでいろいろ教えて下さい」
「初めてなら雰囲気を楽しんでね。あとコースをなめないこと。一見さんはそれでつぶれるから」
と言われ、さらに何度も歩いて感触を確かめる。
本気っぽい格好の人とテレビクルーが増えてくる。

【22:00】
寒くなる。
ベビーカステラが怖ろしいほど美味い。

【22:30】
あまりにやることがなくて、再びたこ焼を食べる。
阪神の今岡、赤星、金本推薦の店。
お酒飲みたいけど、飲めないのがツライ(運動前だから)。
ここまで食べた物は、たこ焼き2つ、ばくだん焼き、ベビーカステラ、お好み焼き・・・、
小麦粉で腹が破裂しそう。
正月番組のプロ野球運動会でモー娘。の加護ちゃんが野球選手に
「たこ焼きには何をつけて食べますか?」と質問していたのを思い出す。
大阪の人は合コンとかでそういう質問をするのかなあと、ふと思う。

【23:00】
みんなシャカシャカしたパンツを履いているのに、自分は私服で不安になる。
「そろそろ赤門を閉めます」とアナウンスが流れ、参拝客がガクンといなくなり始める。
嵐の前の静けさ。
独特の雰囲気。
くじ引きの場所に行くとすでに長蛇の列。
男ばっか。

【23:30】
気分がハイになってくる。
自分の野性の本能に火がつくのを感じる。
テレビ局の人が頑張り始め、そこら中でインタビューが始まる。
列に並んでる人同士の会話で、大阪では「ワン切り」を「ワンプチ」と言うことを知る。
(「んじゃ、ワンプチしてや」「わかった」と言っていた。それ、ホント?)。
徐々ににぎやかになり、修学旅行のキャンプファイヤーのような雰囲気。
警察の人が笑顔で「この時間はまだ問題なくてええなあ」と言っている。
この後に何が起こるのだろうか、ちょっと怖い。
テレビカメラがわんさか。
よく見ると周りは若い子ばっかで、いい年して何をやっとるんだと少し思う。
茨城から来てる人もいた。
現在並んでる人数は500人と発表。
このうち108人しか当たらないのだ。
ドキドキする。

【0:00】
「締め切り!」と発表。
くじ引きが始まる。
割り箸を引いて、先っぽに赤い印がついてれば当たり。
自分の番が来て、なんとなく当たる気がしたら本当に当たってしまった。
777円パワーここにあり。
番号は84番。
4:30に再び赤門に集合して、このくじの番号から順番にポジションを決めるらしい。
ややこしい。
1番の割り箸を取った人には、福男を取ったかのように取材陣が殺到している。

【0:30】
宿は遠いし、電車はなさそうだし、
4:30まで何をしていいのかわからずに、西宮の街をぶらぶら。
どこも営業していない。

【1:00】
寒い。

【1:30】
もう街を3周くらいした。
コンビニやカラオケなど、深夜営業の店にジャージ姿の若者がたむろする。
みんなグループだから楽しそう。
しかし自分は独り。
寂しい。
なぜか吐き気がするが、やがておさまる。

【2:00】
交番に入って、深夜営業の店を訪ねていたら、ドンキホーテの場所を教えてもらった。
もっと早く知っておきたかった。
ちなみに西宮のドンキは東京のより上品。

【2:30】
ドンキをブラブラ。

【3:00】
ドンキをブラブラ。

【3:30】
漫画喫茶を発見し、入る。
無料のマッサージチェアーに揺られながら、本気で1位をとる決意を固める。
相当気合いが入る。
滑らないスニーカーを買おうと、ドンキの靴売り場でいろいろ履いてみるが、
やはり履き慣れたものがいいと思い、買うのを思いとどまる。

【4:00】
コンビニでバームゼリーを買って食べる。
赤門へ戻る。
待っているみんなの緊張感が凄い。
自分も興奮して全然眠くないし、寒くない。
靴ひもをきつく結び、ストレッチを念入りに行う。

【4:30】
いよいよ第2抽選が始まる。
1から順に名前が呼ばれ、赤門の前で区切られたマス目を選んでいく。
名前を呼んでも現れない人は飛ばし。
せっかくクジに当たったのに来ない人は意味がわからない。
もったいなさすぎる。
「@@さん(自分の名前)」と呼ばれ、免許を見せて本人だということを確認。
7列目くらいのマスを選ぶ。
妙に神々しい気分になり、これまでお世話になった全ての人に感謝の念が湧く。
あなたたちのために走ります、とおかしな気分になる。

【5:00】
「立っていると体力が持たないから」と言って、
108人は全員座らせられ、丁寧に説明が始まる。
安全のためにかなり統率がなされている印象。
「初めての人、手を挙げて」と言ったら、先頭集団108人の半分以上が手を挙げる。
つまりは自分を含め、ほぼ初めての人ばかり。
止まっていると後ろからつぶされ、前から3、4列あたりが一番危ないということを知る。
一番前は安全らしい。事故が起こったら来年は中止だから、
くれぐれも気をつけるようにと念を押される。
お手洗いに行くことが許され、
隣で小便していたお兄さんの地元が自分の現住所の隣駅と判明し、お互いかなり驚く。
彼は転勤で神戸に来て、昨年から参加するようになったらしい。
ここぞとばかりに色々教えてもらう。
「ほとんどの人が転ぶから、いかにそれをよけるかに集中した方がいい」
と重要なアドバイスをいただく。

【5:30】
いよいよ30分前。
ポケットに忍ばせておいたアリナミンVとカロリーメイトを摂取する。
何が始まるのかさっぱり予想できなくて、
バンジージャンプに行くような気分(やったことないけど)。

【5:45】
始まる前に上着や荷物を脇に置けると知り、失敗したと嘆く。
やっぱり「ポケらいふ」Tシャツを着ればよかった。
ごめんなさい。
しかも「奇抜な衣装の参加者はお断りします!」とさんざんくじ引きの時に言ってたのに、
自分の前にはレイザーラモンHGのコスプレが。
ふんどし、上半身裸、アメフトのヘルメット、全身タイツ、
馬のかぶりものを被って背中に"ディープインパクト"と書いている人や、
"推定無罪"と書いたはちまきをしている人もいる(これは全く意味がわからなくて爆笑)。
自分は「ポケらいふはちまき」をテレビカメラに映るようにアピールする(映ってたかな?)。

【5:50】
ついに全員起立し、前に押し寄せる。
みんな真ん中に集中するため、自分は端っこながらもスルっと最前列に行けてしまった。
後ろから押されないため、かなりおいしいポジションかも。
スタートダッシュを狙う。

【5:55】
怒号や野次、罵声が飛び始める。
いつ開くかわからなくて怖い。

【5:58】
「来るぞー、来るぞー」と叫ぶ人がいて、全員がおかしな興奮状態に。
すでに向こう側では扉のかんぬきを抜かれているらしく、
ちょっと押すとフワフワする。
今にも開きそう。

【5:59】
よく覚えてない。

【6:00】
ギギギーとかガガガーではなく、ニュルッと扉が開き、
「えっ?」と思ったら、後ろからものすごい力で押され、
タピオカのようにつるっとはじき出される。
案の定、中央の集団は半分以上がオニギリのようにゴロゴロ転がり、
自分の前の視界は広く快調なスタート。
それでもプロフェッショナルな人たちはかなりのスピードで進み、それを追いかける。
自分は特に滑らないことに注意していたのでバランスよく走れたが、
前の方を走ってる人たちは次々とスリップして転倒し、
それをゲームのように右へ左へとジャンプでひらりとかわしながら進む。
お陰で順位がどんどんあがっていく。
ラストのお堂を駆け上がる所でもゴロゴロ人が転んでいたが、
自分は何の心配もなくフィニッシュ。
しかし3位までの順位はすでに決定済み。
たぶん自分は10位から15位くらいの間だったのだろうと思う。
テレビを見た人はばっちりボクが映ってるはず。
赤いポケらいふはちまきを頭に着け、
ピンクのTシャツに阪神優勝2005のタオルを首に巻き、オレンジの手袋。
スニーカーは黄色&緑。

この間、多分ほんの30秒ほど。
アドレナリンが出まくっていて、全く疲れていないが、
肩や腕におかしな傷跡があってぎょっとする。
おそらく後ろから押し出された時に扉にぶつけたあとなのだろう。
全く覚えていない。
転んだに違いない人が手や膝、顔から血を流しながら
「みんなから踏まれて、絶対オレ死んだ!と思いましたよー」
とか言って笑っている。

遅くゴールした人やらであっという間に2000人の人があふれ出し、
走っていた時の静寂はどこへやら、0時前までの普通の神社の光景になる。
参拝証をもらい、先ほど会った転勤のお兄さんを待つ。
すると、彼が昨年偶然会ったという19歳美少年の専門学校生と現れ、
3人で缶コーヒーを飲む。
話を聞くと、3人それぞれの出会い方が運命じみていて、
これも何かの縁だとメールアドレスを交換。
転勤のお兄さんはこのまま寝ないで出勤、19歳美少年は学校とのこと。
彼らはくじに当たってからスタートまでの時間、家に帰って休息していたらしい。
生活に密着した行事なんだなあと痛感する。
夜通しフラフラ歩いていた自分は今にも倒れそう。

少し大阪をうろつこうかなと思っていたのに、
とてもそんなパワーはなく新幹線に乗り帰京。
車内では一瞬も起きず東京に到着。
疲労困憊して家に帰り、ニュースを見たらしっかり自分が映っていた。
ドえらい真剣な顔をして走っていた。
よほど必死だったのだろう。

ちなみに独走して1位になった人は、自分と同じく初出場の人らしい。
スタート前に誰かが
「これ、足の速い人が勝つとは限らないから面白いんですよ」
と言っていたのを思い出す。
もう少し運があれば自分も3位くらいに入れたかも、と思うと悔しくなる。
まあ2000人中の10位くらいなら良しとしますか。

振り返ってみるとあっという間の出来事でした。
人波と赤門の間で相当圧迫されていたのか、
今になって右腕が上がらないほどの激痛が走ってますが(笑)。
3年連続参加の19歳美少年の言葉を借りるなら
「一度参加すると何度でもやりたくなるんですよー」
という通り、何か不思議とクセになる行事だったので、
またいつか参戦して、次こそは一番福を手に入れたいと思います!

------------------------------------

「準備編も読みたくなってしまったあなたへ」
only i-mode) iメニュー→メニューリスト→着信メロディ→ポケメロ→ポケらいふ