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団遊日記

「近所のコンビニ(2006/12/11)」

近所のコンビニがね。
評判がいいんですよ。
うちの地域では。

そもそも解説しますとね。
ボクが住んでいる駅は、それほど大きい町ではなく、
駅前は商店街な感じなんですね。
その間に、小さな神社がひとつ、みたいな。

丸井

とかないんですよ。
マツキヨもない。
ファーストフードはかろうじてマクドナルドがありますが、
それも影が薄い感じ。それよりも、
なぜかいつも三度笠が軒先に特売されている乾物屋と
JAがどてちんと威張っている、そんな街なんです。

そして、そこにはもちろんコンビニというものもなかったのですが、
ある日、サークルKが駅から徒歩5分といったところにできたんですね。
少し前の話ですよ。

だけど商店街はそんなことにビクともしなかったんです。
しかもサークルKですし。
ところが、思いのほかお客が集まってしまったんです。
すぐ近くに首都圏で圧倒的猛威をふるう
オリジン弁当ができたのもよくなかった。

オリジン弁当というのは集客のいいコンビニの横に立てる、
というのが戦略らしいですが、頭がいいですね。
お金がかからないし。調査は他所にさせるわけですから。

それで、夜の若者は、みんなそのサークルKに吸い寄せられるように
なってしまったわけです。

あせったのは駅前の商店主たちですよ。
そこで立ち上がったのが、なんでも屋の主人。
なんでも屋って、いまどきあるのか!と思いますが、
その当時は少なくとも駅前市民からそう呼ばれる店があったと、
そういうわけなんです。

そしてそのなんでも屋は、
またたく間にセブンイレブンに衣替えをしたわけです。

駅を降りたところにセブンイレブンですから、
これはもう強いですよ。
そんな駅、日本に何千駅もありそうですが、
とにかく、サークルKから一気にお客はセブンイレブンです。
元・なんでも屋のおやじは、セブンイレブンいい気分。

ということで、それ以来、客足が遠のいたサークルKは、
かたくなにサービスで上回ることを意識し、挨拶その他を徹底。
とても好感度の高いコンビニになっているんですね。

それが、冒頭に言った

近所のコンビニがね。
評判がいいんですよ。
うちの地域では。

のコンビニです。

さて、そんなコンビニで昨日。

えっ!ここまで前振りかよ!!
と、今思ったあなた。
正解です。
前振りです。
10点あげます。
ありがとう。

さて、そんなコンビニで昨日。

朝なんですが、
朝からそのコンビニはやはりみんな元気なんですね。

「おはようございます!」
「今日も元気でいってらっしゃい!」

とか言ってくれる。
まだ若いスタッフたちなのに。

「今日も元気でいってらっしゃい!」

なんて、いまどき『おはよう朝日です』でも言ってくれないですよ。
あ、これは関西人しかわからないか。

ところが、ちょっと勇み足しちゃったんでしょうねえ。
ボクの前でお金を払っていた女子高生に、
スタッフの中では歳がいった、35歳あたりの
ボディービルダーのように少し笑顔が不気味な店員さんが、
挨拶したんですよ。


「おはよう!クリスマス、どうすんの!」

って。

いやあ。これはドン引きですよ。
彼女は昆布のおにぎり落としましたからね。
肉まんだったらアウトですよ。
フランクフルトなら床がケチャップですよ。

いや、しかし。
もしかするとですよ、
その店員は、ずうっとその女子高生の彼女が好きだったのかもしれない。
今日こそは、今日こそはと思って、
いよいよ勇気を出して、明るくいつものようにさりげなく
クリスマスの予定を聞いたのかもしれない。

って、彼女も頭ではその可能性を打ち消しつつ、
ちょっとかわいらしい子でしたから、そう思ったんでしょうね。
だからおにぎりを落とした。
だってボクもそう思いましたもん。
それはないやろ!と思う反面。

となると、困るのが彼女ですよね。

「私、そんな気ありませんから」
と答えるべきなのか、
しかしその答えには、「うぬぼれ野郎」に成り下がるリスクもある。
しかし曖昧にしておくと、イキオイ彼にとってはOKサインと取られかねない。
そしてそのまま放っておくと、

「あのときOKしたのにナシのつぶてとはどういうことか」
とストーカーになって家まで押しかけてくるかもしれない。
いやはや物騒な事件が続きますからね。

俄然緊迫ですよ。
朝のサークルKが。
まるで同じKでもK-1のリングですよ。

さてここで問題です。
このとき彼女は、どうしたでしょうか?

答えは、また次回。

それにしても、コンビニの距離感って難しいですね。
ずっと通っているコンビニで、深夜に歯ブラシを2本買ったところ
店長に、

「おっ?彼でもできたのか?」

と笑顔で言われて以来、
わざわざ遠くのコンビニに行くようになった話を聞きました。