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団遊日記

「そういえば…(2007/11/2)」

知り合いの編集者から、

「団さんのなんだか気になることを教えてください」

と言われました。
なんだか気になることを集めて何だかをしようということだと思うのですが、
そんなこと、パッと出てくるものではありません。

「めちゃめちゃ気になることではダメなんです」
「でも、なんだか気になることなんです」

と編集者の鼻息は荒い。
そもそも、「なんだか気になるとは何なのか」と聞くと、
その彼は、よくぞ聞いてくれました!という顔で、

「ずっと気になっているのに、決して調べようとしなかったこと」
「そして、きっと今後も調べないけれど、きっとずっと気になり続けることです」

と言うのでした。
そんなものがあるのだろうかと、思い付いたことをポロポロ言うのですが、
どれも自分の中でバチッと来ることがなく、
そもそも年齢とともに、嗜好も変わるのでそんなものがあるのだろうかと
言ったり言わなかったりしていて、

「その質問がなんだか気になることということで」

とお茶を濁してお茶を終えたのが三週間ほど前のこと。

しかし遂に、僕はなんだか気になることを、
いや、正確にはなんだか気になっていたことを、思い出したのです。

それは、男子諸君の敵、包茎の広告のビジュアルでした。

ご存知でしょうか?
タートルネックの男性が、
自らの首もとのセーターを口元まで引き上げ、
ちょっと寂しそうな、それでいてハズカシそうな顔をしている写真の広告、
セーターは黒と決まっていて、その上げ具合が、絶妙なのです。

ビジュアルが頭に思い浮かばない人は、まったくもって意味不明だと思いますが、
あれ以上、上がりすぎてもダメ、逆に下がりすぎてもダメ、
いわゆる仮性包茎の陰茎を研究しまくったとしか思えないあのかむり具合。
とても、計算されているのです。

そして、それをかむった彼の微妙な表情。
無理ではない、でも無理でないこともない。

好きか嫌いかと言われたら好きだ、
でもキミよりもっと好きな人がいることも事実だ!
というような状況で告白をされて答えを迷っているような、
そんな微妙な表情。

オダギリジョーのCMばりに言うと、

むく
むかない
今しばらく考える

どうするオレ、
どうしちゃうのよ、オレ!

というような。
そんな状況にまさに類似する微妙な心境を表す抜群のタートルネック青年の表情。


……。
いやあ、勢いよく、品のない言葉を連発してしまいました。
以後、伏字を使います。


そうなんです。
あの○茎手術の広告のビジュアル。
僕は、アレを考えて提案して撮影指示したディレクターに、
とても興味を持っているのだということを、突如思い出したのでした。

でも、実はその考えた人を、
「団くんこの人があの、ミスターカムリだよ」
と紹介されたくはありません。

誰を紹介されても、絶対納得はいかないと思うからです。

例えばチュッパチャプスのロゴはあのダリが考えたのだよ、
くらいサプライズがあれば、教えて欲しいと思うのかもしれませんが、
あの広告に関しては、僕の中では、
一生「なんだか気になること」であって欲しいと、
そう思っているのでした。

ということで、Kさん。
黒のタートルネックをエントリーお願いします。

ところで広告といえば、
アソブロックで森下仁丹の企業PR(再構築?)を手伝っているのですが、
お口の礼節というオーラルケアシリーズが、最近どどどーんと発売されまして、
その電車内ステッカーを作りました。

そしてそこには名コピーライターの○遊のコピーが踊っています。
あ、ここは伏字はいらなかったですね。
そのコピーは、

「みんなくさい」

この提案を通してくれた森下仁丹って、スゴイ。
もちろん、僕の中では、すごいポジティブメッセージなのですよ。