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45歳からの老後 in コスタリカ

『45歳からの老後』

肉丸に捧ぐ

アレナル湖畔

君が始めて我が家にやって来たのは、君の命が僅か200コロンのときだった。
数百の黄色い産毛の仲間の中からたった一羽、君だけが背中に黒い羽のワンポイントをのぞかせていたっけ・・・。
5羽の仲間達と庭中を駆け回り、高い屋根からのジャンプも厭わず、動くものに興味津々で、何より体に似合わない、とても大きなウンコをする可愛いマスコットでした。
それが見る間に大きく成長し、他の誰よりも太くたくましい、まるで黄色い蛇の胴のような足、分厚くピンと尖った鶏冠、威厳を感じさせる重々しい肉垂となり、君はやがてグループのボスとして君臨するようになりました。
新参者のSAVAがやって来ても怯むことなく、仲間が弄ばれているとすっ飛んで来てその鋭い嘴で耳に噛み付き、その太い足でSAVAを組み伏せ、頭を踏みつけて仁王立ちし、
「コッケコーーーーーーーッ!!。」
とその勝利の雄叫びをあげる姿がとても印象的でした。

しかし、もって生まれた運命。
人間の都合よく遺伝子を組みかえられた君たちは、自分の意思にかかわらず、短時間で極力太るために暴食癖を余儀なくされ、そのため長く生きることを許されませんでした。
やがて、一羽・・・、また一羽・・・と太りすぎで動けなくなり、心臓発作で逝ってしまう者、関節炎で動けなくなる者、その前に貰われていってしまう者、と段々と姿を消し、気がつけばいつの間にか君一人に成ってしまいましたね。

そして時が変わり、君に踏みつけられ「キャイン、キャイン。」と泣かされていたSAVAが、ある日を境に君との立場が逆転してしまいましたね。
大きくなったSAVAが、君の首にしっかと噛み付いて、暴れまわる君を雨上がりでぬかるんだ地面にねじ伏せてしまいました。
悲しいことですが、あの日以来、君は以前のような凛々しい面影がすっかり消え失せ、ただ犬の姿に怯えるボロ雑巾の固まりのようになってしまいました。
見ているのが辛いほど・・・。

もうすぐ君は貰われて行きます。
君たちブロイラーは、心臓発作で死んでしまう前に美味しく食べてもらう方が幸せなのでしょうか・・・?、私たちには分かりません。
最初、私たちはただ卵が欲しかっただけなんですが・・・。
たった半年の付き合いでしたが、私たち夫婦の気持ちを和ませてくれて有難う。
君は私たち夫婦にとって、とても大きな存在だったよ!!。
肉丸・・・、アリガトウ・・・。

家の玄関ポーチ

コスタリカに住むに当たって、レジデンシャル(居住権)を取得する方法は、以前少しだけお話した年金生活者のほかにも幾つか有ります。
まず、ひとつは金利生活者。
海外(コスタリカ以外)で発生する毎月1000ドル以上の収入が有ること。
もしくは、コスタリカの国営銀行に60000ドルの5年定期預金があること。
まだ年金が貰える歳ではない私たちが、コスタリカでレジデンシャルを取得するにはこの方法で・・・、と思っていたのですが・・・。
まっ、世の中そう何でもうまくは運ばないのもで・・・、予定が大幅にずれて未だに取得できていません。
毎週末、いつも一緒に貝やタコを捕りに潜っているルイス(50歳)と言う溶接工がいるのですが、彼はお祖父さんが台湾人ということで言うならばクオーターなんでしょうが、私から見ると全然東洋人っぽく見えないんです、・・・がっ。
この、みんなから《チーノ》と愛称で呼ばれる彼曰く、
「俺のベジー(奥さん)を貸すから、ヒロは彼女と結婚して、俺は優子と結婚すれば、それでレジデンシャルなんてすぐに取れるよ!!。もちろん書類上だけだけど・・・。みんなやってるよ!!。もちろんお金なんていらないし、、大丈夫、心配ないって!!。やってみるかい?。」
家族ぐるみで付き合っている気の良い人たちなんですが・・・、ここのところは遠慮しておきます・・・、はいっ・・・。

次は投資家。
《コスタリカ国内に一度に200000ドルの投資をするか、もしくは毎年(四年間)50000ドルの投資をする。》
これは私たちには無理ですね。

さらに企業法人。
《ただし、輸出企業の資本金が156300ドル超であること。》
問題外・・・。

各項目にはそれぞれ細かな条件が付属しますが、クリアしていれば大きな犯罪暦でもない限り、取得はそう難しくは無いでしょう。
日本人がレジデンシャルを取得するには、やはり年金生活者(年齢が問題ですが)が法整備も整い、手続きも難しくなく、最善の方法といえるかもしれません。
単純にコスタリカの物価が日本の四分の一と考えると、現在日本で月20万円で生活なさっているとすれば、コスタリカではその四分の一の5万円で済むわけです。
幾らなんでもそんなに簡単なものじゃないだろう・・・?、と思われるでしょうが、現在のところはその指を折って数えるような単純計算で十分やってゆけています。
住居だけなんとか確保すれば、後はそう心配せずに暮らせると思いますよ。
探せば、まだまだ200坪の敷地の一軒家が100万円・・・なんて物件もありますから(ちょっと田舎になりますし、修繕は必要ですが・・・。)。
この国ではまだドルが強く、物価も徐々に上がってきていますが、大使館の友人によればこの20年、金利生活者用の銀行利子も変わっていないそうなので、あとは高金利のコロン建てにするか、普通預金の低金利のドル建てにするかを自分で判断すれば良いこと(今はドル建てのほうがお勧めかな・・・?)。
さらに隣国のニカラグアでは日本の七分の一で暮らせますよ。
どうですか?、こちらにいらっしゃいませんか!!。

裏庭で採れるスターフルーツ

現在コスタリカ各地から、ウミガメの産卵の状況が伝わってきていますが、先日、サンホセの知人が我が家に遊びに来るということで、「新鮮な魚介類が食べたい!!。」との御要望に、ルイスと二人、ウミガメも産卵に来るという、それは風光明媚な近くの海岸へロブスターを採りに行ったときのことです。
ボートで行けば30分で着くのですが、エンジンが壊れてしまい、エンジントラブルにアレルギーがある私は、急遽車で向かうことにました。
これが陸路だと1時間半も掛かるんですが、海までもう目前・・・、という所で車が泥濘にはまってしまい、そこは人里はなれた山の中の細い林道、半没した車との泥まみれの悪戦苦闘。野犬は出るは蚋には刺されまくるはで弱り目に祟り目。
3時間待っても誰一人遣って来ません。
仕方なく山の中を徘徊し、見つけた無人の猟師小屋で何か役に立つものを探したのですが、何も見つからず、仕方なく今度は歩いて海まで出てみると・・・。
ビーチへの出口に、藪に頭を突っ込むように、ボロボロのジープが燦然と光り輝くように・・・後光が射し・・・1台・・・、止まっているではありませんか!!。
急いであたりを探すと、1kmぐらいの湾状のビーチの右端に岩場が在り、そこから沖合い200mに突き出すように陸続き(満潮時は水没)小さな島があるのですが、その波が静かな湾内側で人が数人、潜って漁をしているのが見えました・・・・。
『たっ、助かったっ・・・!!。』
彼らが海から揚がって来るのを待ち、ルイスに車を引き上げてくれるよう頼んでもらうと、快く引き受けてくれました。(おしゃべり好きで時間は掛かりましたが・・・。)
スペアータイヤを繋いである鎖を使って引き上げてもらい、何とか一軒落着・・・?。
ですが、そこから浜へは出られず、仕方なく改めて違うポイントに向かい、ロブスターこそ取れませんでしたが、タコや貝などは何とか収獲できたんですがっ・・・・・・。
問題はそれからだったんです。
家に戻ってみると、涙で顔中グチャグチャにしたカミさんが飛び出して、半狂乱の様相で「いったい何処で・・・!!っ、何遣ってたの・・・っ!!。」と凄い剣幕。
いつもなら2〜3時間で帰宅するところを、8時間たっても帰ってこない。ましてや慣れているはずのルイスの奥さんからも何度も心配して電話が入り、カミさん以前のボート事故で海難事故には相当アレルギーが有り、しかも私の片腕が不自由なことで、どうやら海で流され遭難したと思ってしまったらしいんです・・・。
烈火の如くがなり立てていたカミさんが、ただ呆然と立ちすくむ私の前で、突然ジグソーパズルがバラバラと壊れ落ちるように泣き崩れてしまいました。
やはり、あの事故はカミさんの心にかなり深い傷を負わせてしまったようですね。

この一ヶ月間、友人知人の来訪・宿泊が相次いだり、地元の人々の行事に誘われていたりとかでバタバタと忙しく、休む暇がなく、再びカミさんが体調を崩してしまいました。
確かに、医者からは赤血球の数値が平常値まで戻るには数年掛かると言われていましたので、ちょっと油断してしまったようです。
まっ、しばらくは、またカミさんに負担が掛からないよう静かに暮らそうと思います。

パソコンの不調を心配してアドバイスをくださった方、ありがとう御座いました。
見ず知らずの私に御意見くださって大感激、大感謝です。
ですが、相変わらず物が壊れ続けていて、買ったばかりのDVDプレイヤーに続き、今度はデジカメが壊れてしまいました。
幸い?、以前メモリーカードに試し撮りした《どーしょーもない》写真が数枚残っているので、今回はそれを添付させてもらいますが、またしばらくは写真の無い更新が続いてしまいそうです・・・、申し訳ありません・・・。