
空が黄色に染まった日
2週間ほど前のことです。
日本宛に郵便物を送ろうとココビーチ沿いに在るコレーオ(郵便局)に行った折、手続きを終え建物から出て来るはずのカミさんをただボ――っと海を眺めて待っていた私は、局のドアが開いた時も大して気にも留めておらず、カミさんに視線を移すのもまるで寝起きのように力なく、寿命が近いゼンマイ仕掛けの人形のようにゆっくりと顎から顔を向けてゆきました。
んっ・・・???。
と、ドアから出てきたカミさんが後ろを振り返りながら誰かと何か喋っています。
『あっ!!、強盗かっ!!。』 いやいや違います、それはまた後の話・・・。
ニコニコ笑いながらこちらに向かって歩いてくるカミさんの後ろに東洋系の旅行者らしき若い女性が2人。
出てこいと手招きするカミさんに従い車を降りるとその女性2人が「こんにちは!!。」と会釈してくれました。
彼女たちの名前はユキ(仮)ちゃんとアコ(仮)ちゃん。
只今25歳のうら若き日本人女性二人組は専門学校時代の友達同士。
なんでも彼女たちは【夢】であった世界一周旅行を現時決行ちゅうとか・・・。
まじめでしっかり者のユキちゃんは今回の旅行の羅針盤・会計を担当、一方一見おっとりと大様そうな感じで、すべてユキちゃん任せのように見ますが実は芯がしっかりしていそうな感を受けるアコちゃんです。
現在はお互い北海道在住らしいのですが、以前からの【念願】であった世界一周旅行に出かけるため二人とも仕事を退職、彼氏たちの猛反対にも別れる覚悟で押し切ってやって来たとのこと、何とも潔い。しかも今回が初めての海外旅行というじゃありませんか、あっぱれあっぱれ!!、いやはや恐れ入りました。
私たち夫婦も少なからず世界の辺境を旅してきましたが、世界各国・各地で出会う日本人のほとんどは若い女性たちです。
現実問題として《男性は仕事が休みづらい・退職してしまうと再就職が厳しいなどの難問を抱えていて、それに起因しか旅慣れないのでつい二の足を踏んでしまう》とよく耳にするのですが(すでにその時代は終わっていると思われますが)、女性の『夢のためなら仕事や彼氏をも断ち切ることを厭わない思い切りの良さ』に比べ、男性陣のあれこれと煮え切らない、或る意味での男らしさが災いしているのでしょう。
訪れてみたいと思っても若い体力が有るうちにしか往けない国々も多々ありますし、またそんな国ほど自身に得るものが多いような気がします。若い男性陣たちにも是非頑張って見聞を広めてほしいものです。
ただその女性たちも【夢】という割りには掴もうとする物が漠然としすぎていて、気付けば『旅』ではなく、ただ地表を通り過ぎるだけの『移動旅行』しかしていないと思える方々を屡々目にします。そうそう往ける訳もないから【夢】なので、なんだかちょっぴり勿体ない気がしますよね。
また、あれだけ「外国は危険だ」言われ続けていても日本の延長ぐらいにしか考えておらず未だに『非常に危険な旅行』をしている女性たちが数多いことも事実のようですから難しいところですが・・・。
この彼女たちは大丈夫だと思いますが、この直後にどこか(アジアだったような・・・)の国で日本人女性2人がレイプされたと聞いてやはり少々心配になりました。

空が黄色に染まった日

空が黄色に染まった日