
庭に咲く花
この一年、1ドルが112円台に入ったらすぐに円を換金しようと、毎日インターネットで為替レートを確認。「今日こそは・・・」「きっと明日ぐらいには・・・」と鵜の目鷹の目、虎視眈々、戦々恐々と画面に食い入るように眺めていましたが、これがなかなか・・・。
この数カ月間というもの、為替の動きは1ドル120円台ぐらいから115円台を推移していて、112円台などとても望めるような雰囲気ではありません。
稀に113円台に突入してもつい油断していて見逃してしまい、気がついた時にはもう後の祭り・・・、数時間で元に戻していて苦虫を噛み潰した事も数度ありました。
しかし、せっかくこれまで我慢してきたのだから『115円台で妥協せず、112円台になるまでは気長に待とうではないか』、と以前からカミさんと取り決めしていたのです。
いったい何の為に?
それは以前にもお話ししましたが、私たちがレジデンシア(居住権)を取得する為、その条項中の金利生活者の条件とされる6万ドルの定期預金を、コスタリカ国営の銀行に預金するお金を作らなければ成らないからなのですが・・・・。

カニそっくりの蜘蛛
その日は突然やってきました。
コスタリカも日本同様、夜の10時以降通話料金が割安になるので、未だアナログ回線でのインターネット接続を強いられている私は、その日も夜の10時過ぎにパソコンを起ち上げました。
そして日々の習慣と化している為替レートの確認をしようといつもの場所にカーソルを合わせ、クリックすると・・・・。
「おおおおお〜〜〜〜っ!!」
なっ、何と前日のレートから大きくドルが下がり、ついに円が112円台に突入しているではありませんか!!
一気に逸り立ち『すぐにカミさんに報告せねば!!』と、考えたのですが・・・・
カミさん、晩酌の心地よい天国への誘い(いざない)で現在爆睡中、とても起こすなどという愚行は空恐ろしくて出来ません。仕方なく朝まで待つことにします。
気ばかりが急いてなかなか眠れず、いつもより2時間も早くベッドから抜け出すと直ちにカミさんにご報告!!??
早口で捲くし立てながら勇んでパソコンの前に座り、今現在のレートを確認するためパソコンを起ち上げようとすると・・・・・
「んっ?・・・あれっ・・・・?」
いったい何が起きたのか全く解らない私の背後に、カミさんおもむろに近づいてきて腕を組むと、天井にいるヤモリにでも話しかけるように呟きました。
「只今、て、い、で、ん、中。」
確かに11・12月は1年中で一番停電・断水が多い時期で、このところ頻繁に停電・断水が起こっていたのですが、よりによってこんな時に停電しなくてもeだろうに!!
「あ------っ!! またチャンスを逃してしまうのか!!」
ただただ気が急いて、やり場のない怒りをカミさんに・・・、いえいえ、暗いままのモニター画面に向け当たり散らすしか成す術が有りません。
イライラと待つこと3時間。
バッテリー付きの安定器が電力の回復を知らせる「ピーッピーッピー」という発信音を発てると、遅めの朝食を取っていた私は口まで持ってきていた箸をテーブルに放り投げ、再び一目散にパソコンの前に走りこみます。
「南無三!!」願いを込めて再び画面をクリック。
「うお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
あまりの驚きに、つい噛んでいたインスタントラーメンを噴き出しながら叫んでいました。
何と、そこには1ドル111台半ばの数字が燦然と表示されているではありませんか!!
「好かったわね、私に当たり散らしといた甲斐があって。」
クールに嘲笑うカミさんの言葉などまったく何処吹く風。
「もう、今しかない!!速く日本のシティバンクに電話してっ!!」と叫んだ瞬間、
「ピーッ、ピーッ、ピーッ」
無情にも又候停電を知らせる発信音が・・・・・。
「うお-----------------っ!!」
この日は朝から「あ---」とか「う---」とか、頭の悪そうな動物の感嘆符付きの咆哮としか思えない呻き声しか発していません。
それでもこの日は運命の女神がずーーっと微笑んでいてくれたようで、1時間後、電力の復旧とともに日本の銀行と連絡を取り、無用とも思える手続きの為二度三度と電話を掛け直し、ようやく換金が済んだ時のレートがなっ何と【1ドル110円81銭!!】
「やった---------っ!!」
苦節1年!!、我慢の甲斐あって待望の112円台を通り越し、夢の110円台で換金することが出来ました!!
あとは3カ月間の短期定期にしたドルの満期を待つだけ。
目出度し目出度し。
その日の晩酌の紙パックの安ワインが、えも言われぬ美酒に変わったことは言うまでもありません。
と、話はここで終われば善いのですが・・・、翌日、いつもの習慣で再び為替をチェックすると
「・・・・・・・・・・・・・・・、109円・・・台」
その翌日
「・・・・・・・・・・・・・・・、108円台・・・・てっ。」
毎度のことですが・・・・、《私の人生なんて、いつもこんなもんです》。

FUGU
また新しい家族が増えました。
このところ、愛犬AJIが欲求不満(SAVAが遊んであげない為)に陥っていて、庭で放し飼いにしている鶏を次々に襲いまくって殺してしまい(別に食べるわけではなく弄ぶだけ)、50羽ほどいた鶏が9羽にまで減ってしまいました。
もう庭中が鶏の墓だらけ。
そこでAJIの為に成ればと、近所の家で子犬が産まれた(どうも父親はSAVAのよう?)ので1匹を貰い受けることにしました。
5匹のうち、3匹はSAVAそっくりの黒色、残り2匹が母犬似で白と茶のブチ。
最初はSAVA似の黒い奴にしようかと思ったのですが、むさ苦しいのが2匹いるのもなんなのでブチのほうにしました。
命名【FUGU】
あんなにAJIを受け入れるのを嫌がっていたSAVAが、どういう訳かすんなりとFUGUを受け入れ、AJIの悪行も落ち着いてきました。
SAVA、AJI、FUGU、今も庭で3匹仲良く駆け回っています。