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45歳からの老後 in コスタリカ

『45歳からの老後』〓非想非非想天的コスタリカ移住生活〓

POLICIA!!(警察だ!!)

リバスのホテル

コツコツ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
コツコツ
・・・・・!?
コンコン
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ンンッ?・・
ゴンゴンゴン!!
「んんん〜〜〜〜〜〜〜〜んっ、誰〜っ?」
ガンガンガン!!
「わかった・・・今行くから・・・・・・・・・・・・・・・・どなた?」

「警察だ!!ドアを開けろっ!!」


もうすぐレジデンシアの申請を始める準備が整うので、もしかすると、これが最後のニカラグア詣でに成るかもしれません。
最近、歳のせいか三ヶ月に一度のニカラグア詣でが、二人ともどうも難儀に感じてきていて・・・出来れば最後に成りますようにと願う今日この頃です。
以前はそんなことは無かったのですが、最近ニカラグアから帰ってくると、胸焼けがひどくて往生しています。
ニカラグアでは食用油はやはり高級品、真っ黒に成るまで使い回しをしているところが多く(高級レストランでさえ)、その油でやられてしまうのです・・・胃腸を。
コスタリカでも、総菜屋が使った油を瓶に詰めて安く売っていて(別段黒く成った油ではなく)、家庭でそれを使っている人々も多いのですが、さすがに中流以上のレストランでは真っ黒な油は使わないでしょう・・・と思います。
以前なら、足を伸ばして彼方此方に行こうかとも思うのでしょうが、最近は国境から一番近い町【リバス】のみ。それ以外は行く気が起きません。
リバスに着くとすぐホテルに入り、近くの市場でちょっと買い物をする程度、後はホテルのレストランで食事をして寝るだけ。
翌日、朝食を済ませると、後は再びコスタリカを目指すのみです。

リバスの町並み

以前、取得し失効してしまった無犯罪証明書(日本では警察証明書と言うらしい)を、先日、日本大使館の領事がリベリアに近い町で働くJAICAの女性を慰問に訪れる際、我が家に立ち寄って頂け、証明書に必要な書類を作成して下さったのですが、あの指紋採取という行為は、何度受けても不思議と自分が犯罪者になった様な感覚に陥りますね・・・私だけですか?
心がさもしいのか、はたまた疚しいことでも有るのか・・・、昔から、パトカーが側を通過したり警察官に話しかけられたりすると、何も悪いことなどしていないのに、妙に緊張したり視線が泳いだりしてしまうんですね、私。
警察関係の方から見れば思う壺なんでしょうが・・・。

と言うわけで、リバスのホテルのレストランで早めの夕食を取り、ほろ酔い気分で部屋に戻るとシャワーを浴びて早々に就寝。
二人とも、なんと午後の8時には夢心地に・・・。

コツコツ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コツコツ
・ ・・・・・!?
コンコン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ンンッ?・・・
ゴンゴンゴン!!
「んんん〜〜〜〜〜〜〜〜んっ、誰〜っ?」
ガンガンガン!!
「わかった・・・今行くから・・・・・・・・・・・・・・・・どなた?」

「警察だ!!ドアを開けろっ!!」

リバスの町並み

いったい何事か?
もうすぐ深夜に成ろうとする時刻に・・・よりによって、何故私たちの部屋に警察が来る必要が有るのか?・・・・全く見当が付きません。
ドアチェーンが掛かっているのを確認して、ほんの少しだけ・・・ドアを開きます。
【おいおいっ、そっちの方が犯罪者だろっ!!】と言う出で立ちの、如何にも胡散臭そうな男が二人、映画じゃあるまいに、これ見よがしに拳銃をズボンの前に挿して立っています。
「パスポートを見せろ!!」
髭を生やした方の刑事?が凄んで来ます。
《ヤバッ!!》
あの、さもしい心と猜疑心の両方が頭をもたげてきます。
日本ならともかく、【海外で一番信用成らないのは警察官だ!!】という警告が・・・が、もうどうしようもありません。
下手に騒いでもドアを蹴破られるだけですから・・・たぶん。
「ちょっと待ってください」
私は一度ドアを閉め、カミさんを振り返ります。
幸せなことに・・・なんと、いまだにグウグウ高いびき・・・。
仕方なく、二人のパスポートを手にドアチェーンを外し(持ち去られても困るので)、大きく息を吸って覚悟を決め、ドアを再び開きます。

っと、ドアから顔を出した私の目前に銃口がっ!!
パンツ1丁の私はそのまま引きずり出され、後ろ手に組伏せられ、膝で顔を床に押しつけられて身動きできません!!
ようやく異常に気づいたカミさん
「キャ〜〜〜〜〜ッ!!誰かっ!!誰か助けて〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
と叫びますが・・・・誰も・・・助けてくれそうな気配など・・・どこにも有りません。

なんていう展開に成らないよう願いながら、二人の刑事?にパスポートを渡すと、ひったくるように奪い取り、各自交互に確認しながら、ヒソヒソと何事か囁き、頷き合っているではありませんか。
《どうも怪しい・・・・》
一人の刑事?がジーンズの前ポケットからクシャクシャの紙切れを取り出すと、小さく半分にちぎってもう一人にその半分を手渡し、各自私たちのパスポート番号と入国日時等を書き写しています。
《おいおいっ、手帳ぐらい使えよっ!!》
などと、余計な所に気が向いている私を余所に、何もないことが如何にも気分を害したとでも言うように、パスポートを押しつけるように返しながら
「グラシア・・・」
まるで第三者がいるよかのように、どことも付かぬ視線で、その気もない言葉を吐き捨てて行ってしまいました。

《く〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!腹が立つっ!!・・・でも、好かった・・・何事もなくて・・・》

もし3ヶ月後、まだレジデンシアが取れていなかったら・・・・、アメリカにでも出国しますよ・・・