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なぜアソブロックは「編集部立ち上げ支援」を始めたのか?

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アソブロック株式会社が提供する「編集部立ち上げ支援サービス」をご存じでしょうか。コンテンツマーケティングが重要視されるなか、オリジナルコンテンツの発信に取り組む企業を“編集のプロ”が伴走で支援するサービスです。

今回は、サービスの内容や立ち上げの背景にある想いについて、アソブロックのプロデューサー・安井さんにお話を聞いてみました。

安井省人
‎アソブロック株式会社取締役/プロデューサー。2004年からアソブロックに参加。「環境理解からはじめるモノづくり」を主軸に、企業の組織・人事領域などをはじめ、あらゆるプロジェクトを担当。「本質的な課題解決に向き合うこと」「誰も喜ばない制作には関わらない」が信条。

 

 

いずれは自走できる体制を目指し、編集者の力を“いいとこどり”


──あらためて編集部立ち上げ支援サービスとは、どんなサービスなんですか?

簡単に言うと、アソブロックのメンバーが、クライアント企業内で「編集部の一員」となって、各種コンテンツ制作やメディア運営を伴走でアドバイスするというものです。

オウンドメディアやランディングページ、販促制作物、記事広告や広報誌、社内ポータルサイトなど、企業におけるコンテンツ制作の必要性はますます高まっています。だけど、良質なコンテンツを継続的に作り続けるということは、一朝一夕のノウハウでできることではありません。そこで編集のプロとしてコンテンツ制作に携わってきた私たちの力をうまく「盗んで」もらえたらというのが大まかなコンセプトです。

 

──コンサルティングのようなイメージでしょうか?

そういう側面もあると思いますが、もう少し距離の近い関係というか。先生と生徒というよりは、仲間として一緒にモノづくりをしていくイメージです。

たとえばオウンドメディアを立ち上げてコンテンツを継続的に発信しようとした際、従来の選択肢としてあったのは、専任の編集者を新たに募集して雇うか、企画段階から制作を編集プロダクションにアウトソースするかでした。しかしどちらも大きなコストがかかりますし、リスクも大きい。
我々のサービスは、ちょうど従来の2択の中間のようなポジションです。プロの編集者の力を、雇うより安価に、発注するより身近に、“いいとこどり”で活用できるサービスがあったらいいのではないかと考えました

 

──反響はいかがですか?

もちろんニーズがあるだろうと見越して始めはしたものの、リリース早々に想像を上回る引き合いをいただいて、驚きました。やっぱり皆さん困っていたんだな、と(笑)。

 

──“編集”のスキルって、幅広いぶん定義づけしにくく、ある意味とても曖昧なものですよね。具体的に、たとえばどんなノウハウを教えてもらえるのですか?

たしかに、日本語の“編集者”は英語でいう“エディター”と“ディレクター”の両方の側面を持っていて、一見どんな役割かわかりづらいですよね。コンテンツ制作における編集者の仕事は、メディアコンセプトの検討や全体の進行管理、原稿のクオリティチェック、取材の進行など、いろいろあると考えています。編集部立ち上げ支援サービスでは、通常はタスクとして言語化されにくい細かいプロセスも含めて、”生々しく”お伝えしています。

 

 

課題解決のために、持続的なコンテンツ制作を


──ところで編集部立ち上げ支援サービスはどのように着想されたんですか?

最初にお話ししたように企業が独自にコンテンツを制作して発信する機会が増えたという背景ももちろんありますが、実はもともと着想のきっかけは、私たちがこれまでずっと行っていた「納品型」のモノづくりに対する課題意識からでした。

 

──「納品型」のモノづくりというと…??

コンテンツやクリエイティブツール制作の一般的な流れとしては、「提案依頼を受ける」→「企画・見積もりを出す」→「受注する」→「制作する」→「納品する」というプロセスであることが多いのですが、制作物として納品することがゴールだと、ひとつの区切りになってしまって、その先を知ることがなかなかできません。クライアント側からしても、“つくって終わり”という気持ちになってしまいやすいと思います。我々が行っているのは、あくまでも課題解決の手段としてのモノづくりです。だから本来は“つくって終わり”ではなく、その先の課題が解決できているか、よりよい改善案はないか、クライアントと制作側の双方が当事者となって継続的なモノづくりのサイクルを築くことが重要ではないかと思うようになったのです。そして、何かそのような体制づくりをプロデュースすることができないかと考えたときに、納品物を通じてだけではなく、私たちのスキルそのものを商品にしたらいいのではないかというアイディアに至りました。

 

──双方が当事者、という考え方は素敵ですね。依頼側も制作に対してより愛着が湧いて身が入りそうです。

愛着を持ってもらえれば、よりよいものをつくって成果を出したいという気持ちもきっと強まりますよね。アソブロックは「使い捨てのクリエイティブ」ではなく、モノづくりを通して変化や刺激を生むこと心がけています。ぜひこれからもいろいろなクライアントさんに、事業や会社、あるいは一人ひとりの社員さんの成長につながるような持続的なコンテンツの発信の機会をもっていただき、そこで我々の力を”いいとこどり”で活用してもらいたいですね。 


 

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