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団 士郎氏
 公立児童相談機関、障害者相談機関の心理職25年を経て、98年に独立。「仕事場D・A・N」主宰。現在、立命館大学大学院教授を務めるほか、全国で家族療法のワークショップや講演会を実施「家族心理臨床」の訓練トレーナー。 |
なぜ、リーダーズ・ワークショップなのか

二十年以上も前のことだ。文字通りマンネリ化した中堅クラスの職員と、それにうんざりした子ども達が次々にトラブルを起こす児童養護施設があった。監督する側の立場の行政は、園長を交代させたり監査で締め付けたりしようとした。しかしそんな方法が大して効果を上げないであろうことは、昔から分かっていることだった。厳しい管理と抜け穴を探そうとする輩のゲームは、時代や体制を超えて普遍的だ。
そこに何か良い知恵はないかと問われたとき、「北風と太陽」の童話を思い出した。今もそう変わらないかもしれないが、日々の生活の世話や指導をする役割は、多忙さと繰り返しの中で、向上心は薄れ、マンネリが支配しがちなメカニズムを持っている。その結果、あちこちの施設に**園のガンとか**施設のお局様などと揶揄される人たちがいた。その人達を指名して一年間の研修に誘い出した。その中堅職員(リーダークラス)の人たちに、最新の対人援助技法や理論を体験的に学んでもらうのはどうだろうと考えたのだ。これが太陽だ。
最初は人選に抵抗があり、いろいろ不平も出たのだが、直ぐにベテラン達はなにを行おうとしているのかを理解した。彼らの多くが、どんどん退職して交代してゆく一,二年の新人と同じ仕事をしていると思われていることにくじけていた。「あの人が辞めたら、その給料で若い保育士が二人も雇える」などと言われて傷ついていた。そんな仕事しか期待していないところが、質の高い子育て現場になるはずもなかった。
そこで隔月開催で一年、十名足らずのメンバーのために、当時、話題の様々な技法や訓練理論を手ほどきしてもらうため、一流の講師に来てもらえるよう手配した。
これが結果を出すのに、そう時間はかからなかった。参加者から「次年度も是非実施して欲しい。参加させたい職員がある」とリクエストがあった。
今、あちこちの現場で人が辞めてゆく。そして派遣職員花盛りの労働市場である。しかしこの就労形態に仕事や職場への思いは薄い。駄目になったら転職すればいいし、人間関係が鬱陶しければ替わればいい。仕事がほとんど個にだけ属するようになっている。
そういう仕事を一律にどうこう言うつもりはない。ただ、一年や二年で分かってしまう仕事はそんな仕事だ。マニュアル通りにやれば誰でも直ぐにこなせる仕事はそれくらいの作業だ。
これをヒューマンサービスの現場で考えてみよう。例えば教師や指導員の関わる対象は一年経ったら卒業してしまうのかもしれない。しかし働くあなたは卒業しない。翌年、又一年前と同じようにしか、新らしい子ども達と会えないとしたら、あなたの成長はゼロである。毎年替わるのは相手であってこちらではない。こちらは自ら成長できていない限り、うんざりしてしまうことを避けられないだろう。
リーダーズワークショップはそんな中堅クラススタッフのためにプランした一つの訓練プログラムだ。本物になりたいならゆっくり進むことを選ぶしかない。自分の仕事が面白いものであることに気づくためには、自分でそれが見える装置を持たなければならない。それを「家族」「コミュニケーション」「ユーモア」をキーワードに体験学習していくのがリーダーズ・ワークショップだ。
主著

『家族の練習問題』ホンブロック2005
『ヒトクセある心理臨床家の作り方』金剛出版2002
『不登校の解法』文春新書1999
『父親と家族療法』(共著)ミネルヴァ書房1995
『非行と家族療法』(共著)ミネルヴァ書房1993
実績 
ワークショップ
青森県職員対人援助職者研修
大阪府門真市職員(等)プログラム
滋賀県草津市職員(等)プログラム
京都国際社会福祉センター(KISWEC) 家族療法ワークショップ
岡山県精神保健センター
等、全国で継続中
講演
岐阜市ハートフルスクエアー開館4周年記念フェスティバル
(一般市民対象)
名古屋市主任児童委員研修会(民生児童委員・一般市民対象)
愛知県養育里親募集講演会(一般市民対象)
愛知県津島児相管内研修(民政児童委員・一般市民対象)
他、多数
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