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2017年上場、ニーズウェルのことが5秒でわかる豆知識集

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国内のIT市場はフィンテックやIOT、または人工知能といった新しい技術を活用した投資案件が増加していますが、その中で業務系システム開発を強みに事業拡大を目指すのが株式会社ニーズウェルです。

■ニーズウェルってどんな会社? 5秒でわかるようにまとめると…

独立系のIT企業として顧客先に社員が常駐し、システム開発を行う会社

■ニーズウェルのトリビア5選

①設立から31年目での上場

2017年9月20日にジャスダックへ上場予定のニーズウェル。創立は1986年、31年目での上場となります。IT企業が上場するまでの平均期間は約13年といわれており、近年上場する会社の中では比較的歴史のある会社といえます。

②稼ぎ頭は業務系システム開発

業務系システム開発、基盤構築、組込系開発の3領域を収益の柱とするニーズウェルですが、売上の8割は業務系システム開発によるものとなっています。業務系システムとは売上管理や顧客管理のシステムのことです。

③老舗ながら近年急成長中

長い歴史をもつニーズウェルですが直近5年は特に大きく業績を伸ばしています。平成28年の売上は45億。平成24年から130%増加しています。純利益にいたっては1000%を超える成長です。それに伴い従業員数も250人から平成29年度は530名と急激に増えています。

④財務状況は安定

急激な事業拡大により人を増やすと、財務バランスが一時的に崩れがちです。しかし、ニーズウェルの場合は流動比率が200%と、資金的に余裕をもって経営がされていることがわかります。

⑤大株主のオーディーシーは創業家の資産管理を目的とする会社

大株主であるオーディーシーとの関係は気になるところですが、有価証券届出書によると、創業家の資産管理を目的とする会社とのこと。小田原に本社を置く情報処理系の株式会社オーディーシーは全く別の会社であり、関係がありません。

健全な財務基盤を実現しているニーズウェルですが、これには2008年のリーマンショックの影響があるようです。当時は顧客先の業績悪化を受け、社員の40%が仕事をする現場がなく本社に戻ってくるという状況だったそう。当然、業績は低迷しましたが、その苦しい状況の中でも将来を見据え、財務基盤の安定のために会社組織の見直しを行ったことが、後の急成長の基盤となりました。残念ながらこの基盤を作り上げた創立者の佐藤一男氏は2017年5月に逝去されていますが、その意志でもある「広く経済社会に貢献し続ける」という経営理念のもと活躍の場を広げるニーズウェルの今後に注目してみてはいかがでしょうか。

参考:
http://www.needswell.com/company/
https://www.mizuho-sc.com/ap/product/stock/ipo/resources1/3992.pdf
http://dacra.org/wp-content/uploads/2016/03/DACRA_Needswell_2015.pdf
http://96ut.com/ipo/statement/2017053/0201010_honbun_jpcrp020400-srs-001_E33367-000_2016-09-30_01_2017-08-14_ixbrl.htm

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