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再生数2100万回のバレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンの魅力と、バレエ映画のススメ

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今年、話題になった一人のバレエダンサーがいます。

彼の名前は、セルゲイ・ポルーニン。

ウクライナ出身で、19歳の時に史上最年少で英国ロイヤルバレエ団プリンシパル(主役を演じるダンサー)となった彼の、波乱の人生に迫ったドキュメンタリー映画が日本で公開され、ミニシアター系での上映ながらじわじわと観客動員数を伸ばしているのです。

 

20世紀を代表するバレエダンサー、ヌレエフ以来の天才と絶賛されながらも、私生活ではドラッグ使用や全身のタトゥーが話題になったりと、バレエ界の異端児としても名をはせていたセルゲイ。

とはいえここまで世界中で注目されるようになったのは、あるMVがきっかけでした。

 

アイルランド出身のミュージシャン、Hozier(ホージア)が歌う「Take Me To Church」にのせて踊る姿が、楽曲の世界観とマッチし、バレエファンならずとも世界中で閲覧され、2,100万回の再生数を超える大ヒットとなったのです。

Sergei Polunin, “Take Me to Church” by Hozier, Directed by David LaChapelle

 

幼いころからその才能を見出されていたセルゲイですが、家族は彼のバレエ学校費用を捻出するために国内外へ出稼ぎの末離婚、一家はバラバラになってしまいます。

幼少期から残された映像や、家族や友人の証言、それらを振り返りながらの本人のインタビューで映画は進みます。

天才ダンサーの成功と苦悩、大切なものを失いながら踊る姿は、一人の人間が生きる意味を求め苦しみ、魂が再生する姿を見せられているようで胸に迫ります。

 

イギリスで公開された、映画冒頭のシーン
Dancer – Exclusive clip

ブラックサバスの「アイアンマン」をバックに、本番直前、鎮痛剤や軍用の強い栄養剤を流し込み、華やかな舞台へ飛び出す背中が映し出されます。

観客に美しい夢を見せるバレエダンサーが、ただの美しいだけの王子様ではないということがこの冒頭のシーンだけでわかる演出で、一気に引き込まれます。

 

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』予告編

 

7月から公開されており、終了を迎えている映画館もありますが、大ヒットをうけて、これから上映される映画館もありますので、ぜひ公式サイトで劇場情報をチェックしてみてください!

「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」公式サイト
http://www.uplink.co.jp/dancer/

 

そして、バレエってよく知らなかったけど、セルゲイ・ポルーニンを見て興味がわいたという方に今回は、少年ダンサーが主役の、おすすめバレエ映画を2本ご紹介します!

 

「バレエボーイズ」

バレエに打ち込む3人の少年たちの成長を追ったドキュメンタリー映画です。

時にふざけあいながらも、お互い切磋琢磨し練習に励む少年たち。しかし、オーディションで選ばれるのはほんの一握りの才能を持った人間だけ。

同じ場所にいたはずの少年たちが、それぞれ別の道を歩みはじめる姿は、まさに青春の輝きと儚さそのものです。

 

「リトルダンサー Billy Elliot

2000年に公開されたイギリス映画です。

イングランド北東部の炭鉱町を舞台に、才能を見出された少年がバレエダンサーを目指す物語。

当時、男性版白鳥の湖で世界中でセンセーションを起こしたマシュー・ボーンが少年の成長した姿を演じ、話題を呼びました。

2005年にはイギリスでミュージカル化され大ヒット。そして今年、日本人キャストで日本版「ビリーエリオット ~リトルダンサー~」が東京と大阪で上演され、大きな話題となりました。

 

バレエはもともと、神様に捧げられた踊りともいわれています。

極限まで矯正された体、重力から解放されたかのような跳躍。

人間が限界を超えて神様に近づこうとする姿は裏から見ると、とても過酷で、しかしだからこそ我々の胸に迫るのでしょうか。

 

ほかにもおすすめのバレエ映画はたくさんありますが、それはまたの機会にご紹介します!

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