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いまビジネスに「編集力」が必要とされる3つの理由

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こんにちは。安井です。
私があらためて言うまでもなく、テレビやインターネット、書籍に新聞、街は情報にあふれています。
学生が就職活動をする時も、旅行を計画する時も、今晩飲みに行くお店をさがす時でさえ、どの情報を信じ、何を正解とするかは一人ひとりの情報リテラシーに委ねられています。

だからこそ、あらゆるビジネスにおいて情報を扱う仕事をする人には「編集力」が欠かせない時代になっています。ビジネスマンの基本スキルといっても言い過ぎではなくなってきているのです。その理由について簡単にまとめてみたいと思います。

 

1.重要思考が求められているから

編集力のひとつに、事象の一番重要なポイントを的確にフォーカスできる力があります。商品やブランドを形成しようとする時、発信する側はあれもこれもと自社商品や自社ブランドの価値をならべがちです。しかし、その全部を消費者やユーザーがうけとってくれることはほぼありません。増え続け氾濫する情報の中で、届くメッセージはひとつかふたつ。それをいかに鋭く研ぎ澄ませられるか、いかに適切なものを絞り込めるかは、まず向き合っている情報の中で何がいま重要かを、発信者として、または受け手として、きちんとキャッチアップできるかにかかっています。これは職場でも地域社会でも、自分に求められていることを理解し、何が最優先であるかを判断し行動できるために、幅広く活用できる基礎的な力です。物事の重要度をはかる力は仕事の優先順位や、情報発信の順序を決めるなどあらゆるシーンで役立てることができます。

 

2.コンセプト・メイク力が求められているから

ビジネスは急速に発展変化を遂げています。その中でブルーオーシャンを見つけ出したり、新規事業を企画立案したり、顧客への提案書を書く時などに大きな力を発揮するのが、コンセプトを生み出す力です。コンセプトとは抽象概念やひらめきに対して道順を整理し、商品やブランドをきちんと具現化できる方向を示す指針のこと。どの業界でも変化への対応力や挑戦する気持ちを社員や仲間に求める傾向にありますが、実はこのコンセプトを思考し、創り出すプロセスを知っていないと、どんなに気持ちや性格がチャレンジャーでも、企画やアイデアを実行することができず、実現への道をたどることができないのです。編集力はアイデアの実現可能性を高めるのです。

 

3.考える力が育めるから

情報が多いことは、時に人間から「考える力」を奪います。論文だって、企画書だって、ある程度はコピペすれば、なんとなく体裁のいい形のいいものができてしまいます。しかし、そんなことに頼ると創るプロセスの中に「考える」行動が生まれなくなります。あくまでやっているのは「探す」だけ。
編集をするということはよく考えることだと言われます。さまざまな情報を一つの文脈に整えたり、一見まったく関係のないことを一つの切り口で串刺しにしたりすることは、物事の本質をとらえるために「考える」ことをいかに繰り返したかによって、形にすることができます。「考える」ことに慣れてくればやがて思考する時間も短縮できます。編集力は同時に考える力を育む原動力なのです。

 

いかがでしょうか。みなさんは「編集力をおろそかにしていませんでしょうか?
いまや編集力は出版や制作にたずさわる人だけのためのものではありません。

すべての人に必要だとまでは言いませんが、編集力を磨くことであなたの明日からのビジネスの風景が少し変わるかもしれませんよ。

 

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